着床不全・不育症検査

当院の着床不全・不育症検査の特徴

着床不全・不妊症なかなか着床に至らない着床不全、流産・死産を繰り返す不育症は、元気な赤ちゃんを持つまでの大きな障害となります。
四条烏丸レディースクリニックでは、着床不全、不育症検査をし、患者さまのお悩みにお応えしております。いずれもさまざまな原因が考えられるため、一筋縄ではいかないこともありますが、適切な検査をご案内し、皆様の願いを叶えるサポートさせていただきます。

着床不全・不育症とは

着床不全とは

良好な胚を数回以上移植しても、妊娠に至らないことを「着床不全」といいます。子宮内の環境において何らかの異常が生じ、着床が妨げられているものと考えられます。
原因は解明されていない部分も大きいものの、検査によって絞り込むことで、有効な対策を立てることができます。

不育症とは

流産・死産を繰り返し、元気な赤ちゃんの出産に至らないことを「不育症」といいます。さまざまな原因が考えられますが、その特定によって対策を立てることができます。
一般に、不育症の検査の対象となるのは、流産を3回以上繰り返している方となります。ただ、3回未満の方、あるいは流産の経験がない方でも、ご希望であれば、スクリーニング検査を受けていただくことが可能です。

当院で行う着床不全の検査

エンドメトリオ(ERA・EMMA・ALICE)

子宮内膜を採取し、遺伝子発現レベルで着床障害の原因を特定する検査です。三つの検査を同時に行います。検査時の痛みは少しだけあります。

子宮内膜着床能検査 ERA

胚が子宮内膜に着床できる期間はおよそ1.5日で、それ以外の期間では胚は着床することができません。これは着床の窓と呼ばれていて、個人個人でその時期は異なります。遺伝子レベルで着床の窓を個々に特定し、最適なタイミングで胚移植することで妊娠率を高めます。

子宮内膜マイクロバイオーム検査 EMMA

子宮内膜の細菌バランスを、着床・妊娠に影響すると考えられるラクトバチルス菌の割合に着目して分析します。ラクトバチルス菌の割合が十分でない場合は乳酸菌腟剤やサプリメントを投与します。

感染性慢性子宮内膜炎検査 ALICE

子宮内膜炎に関与する主な病原性細菌10種の有無を調べ、陽性の場合は内膜炎の原因となっている細菌を特定します。

その他の着床不全の検査
血中ビタミンD・亜鉛の不足を調べる検査

血中ビタミンDは着床不全の原因に、亜鉛の不足は排卵・着床にかかわるホルモンの合成に影響すると言われています。不足していた場合には、食事療法、サプリメントにより補います。

子宮ファイバースコープ検査

ポリープ、筋腫、子宮内膜炎の有無を確認します。ポリープ、筋腫が見つかった場合には突出度によっては切除します。子宮内膜炎は、抗菌薬にて治療します。

甲状腺機能検査

血液検査にて、甲状腺ホルモンを調べます。異常が見つかった場合には、専門医をご紹介します。

糖代謝異常の検査

血液検査にて、子宮内膜の状態に影響する、インスリン抵抗性などを測定します。
糖代謝改善薬にて治療します。必要に応じて、専門医をご紹介します。

糖代謝異常の検査

血液検査にて、子宮内膜の状態に影響する、インスリン抵抗性などを測定します。
糖代謝改善薬にて治療します。必要に応じて、専門医をご紹介します。

免疫異常を調べる検査

循環障害を招き胚の発育を障害する自己抗体、胚への寛容性が低下する特殊免疫などの免疫異常を、血液検査にて調べます。

当院で行う不育症の検査

血液凝固検査

血液の凝固能力は、流産との関連が指摘されています。

血液内分泌検査

甲状腺機能異常、高プロラクチン血症、糖尿病を調べる検査です。

夫婦染色体検査

反復流産や習慣性流産の場合、夫婦の染色体の構造的な異常が原因の場合があります。検査により、夫婦の染色体異常の有無がわかります。

着床不全・不妊症の治療について

着床不全・不妊症の治療につきましては、グループの足立病院生殖医療センターに連携して治療を行います。