思春期外来(月経などのお悩み)

思春期のお悩み

当院で行う思春期外来(月経のお悩み)の特徴四条烏丸レディースクリニックでは、月経にかかわるさまざまなお悩みに対応しています。
身体と心に配慮した診療を行いますので、どうぞお気軽にご相談ください。

月経のお悩みの種類

月経不順(生理不順)

頻発月経:頻繁に月経のような出血がある

月経周期が24日以下になる月経です。1ヵ月のうちに、2回月経が訪れる方もおられます。
卵巣の働きの乱れによって、ホルモンの分泌に異常をきたしていることが考えられます。

稀発月経:月経周期が39日以上になる

月経周期が39日以上になる月経です。あるとき突然長くなるタイプがあれば、少しずつ長くなるタイプもあります。
卵巣の働きが乱れ、ホルモンの分泌に異常をきたしていることが原因と考えられます。ただし、そもそも卵胞の成長に時間がかかるという方もおられますので、周期が長くとも一定であれば、問題ないこともあります。
また、排卵があれば妊娠・出産は可能ですが、稀に排卵がないということもあります。稀発月経に該当する方は、一度ご相談ください。

無月経:3ヵ月以上月経がない

3ヵ月以上にわたって月経が来ない状態です。月経不順の中でも、特に注意が必要です。
排卵が起こらずホルモンの機能が低下している、停止しているということが考えられます。
無月経を長く放置するとホルモンの機能低下がますます進行するおそれがありますので、お早目にご相談ください。

過超月経:月経が8日以上続くなど期間が長い

月経の持続期間が8日以上続く状態です。
脳視床下部、脳下垂体、卵巣のいずれかに問題が生じ、無排卵周期、黄体ホルモンの不足などをきたしている可能性があります。

月経困難症

日常生活に支障をきたすほどの強い月経痛がある状態を、月経困難症といいます。
腹痛だけでなく、腰痛として現れることもあります。その他、吐き気・嘔吐、ふらつき、頭痛、食欲不振などの症状を伴うこともあります。
痛みの感じ方は人それぞれですので、「皆我慢していることだし」といったように一人で抱え込まず、辛さを感じたときにはお気軽にご相談ください。
原因としては、ホルモン分泌の異常や、子宮内膜症・子宮筋腫などが挙げられます。

月経前症候群(PMS)

なんとなくイライラしてしまう、乳房が張るなど、月経の3~10日前に起こる不快な症状の総称を、月経前症候群と呼びます。
月経前症候群に関連する症状は、200種類以上にものぼると言われています。以下のような心身の不調を始め、月経前になると現れる症状が気になるときには、お気軽に当院にご相談ください。

身体の不調
  • 乳房の張り、痛み
  • 下腹部の張り、痛み
  • 腰痛、肩こり
  • 頭痛
  • むくみ
  • にきび、肌荒れ
  • 食欲増加、食欲減退
心の不調
  • いらいら
  • 怒りっぽくなる
  • 落ち着かない
  • 突然悲しくなる
  • 抑うつ

治療方法

生活習慣指導

不規則な生活、無理なダイエット、運動不足、過度の運動(部活動)、睡眠不足、などが原因だと思われる場合には、その指導をいたします。

薬物療法

LEP製剤(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤)、黄体ホルモン剤、鎮痛剤、漢方薬など、お身体の状態や症状に応じたお薬を処方いたします。

自分のからだのためにできること

冷えによる血行の悪化、食事などが原因になっていることもあります。ご家庭では、以下のようなことに気をつけてみてください。

冷えの予防
  • ぬるめの湯船にゆっくり浸かる
  • 衣類の調整を正しく行う
  • 適度な運動で身体を温める
食事の工夫
  • 季節問わず、冷たいものを控える
  • EPAやDHAを多く含む青魚を積極的に摂る
  • ビタミンE、ビタミンB6、マグネシウムを積極的に摂る
ストレスの軽減・休養
  • 趣味、スポーツなどでストレスを解消する
  • 「若いから」と思い込み過ぎず、しっかり休養をとる